県外への引越し、水槽どうする

その他

以前、転勤で県外に引っ越す際に私が行った水槽と生体の移動方法をご紹介したいと思います。あくまで私のやり方であり、推奨するわけではありません。

転勤により急遽3月初旬に県を跨いだ引越しをすることになり、大手引越業者に見積りを依頼しました。この際に水槽や熱帯魚も運んでもらえるか聞いてみましたが、基本的にペットなどの生体は運べない、水槽も中身を取り除き空の状態であれば運ぶことは可能であるが、破損した場合の責任はとれないとのことでした。

通常の引越し業者とは別に、水槽引越し業者に依頼するという手もありますが、引越し先は400キロ以上離れた県外のため費用も結構なかかります。幸い自家用車も所有していたので私は自分で運ぶことにしました。

準備したもの

自分で水槽を運ぶと決めたものの、どのように運ぶか悩みました。当時、我が家には60㎝水槽(コリドラス、ネオンテトラ、ゴールデングラミーなど30匹)と30㎝キューブ水槽が4本(レッドビーシュリンプ、ターコイズシュリンプなど種類ごとに各水槽30匹)ありました。通販で生体を購入した際のように生体を二重のビニール袋に小分けして梱包することも考えましたが、生体の数も多く、他にも荷造りしなければならい物あるのであまり時間はかけられません。

そこで、もう少し容量がある給水タンク(20ℓ)と給水バック(3ℓ)に生体と飼育水を詰めて運ぶことにしました。熱帯魚は給水タンク(20ℓ)に、シュリンプは種類ごとに給水バック(3ℓ)に詰めます。

最初は全て給水タンク(20ℓ)で運ぶことも考えました。しかし、水槽ごとに分けて運ぶと給水タンク(20ℓ)が5個必要となり、水槽などが車に積めなくなる可能性があります。また、引越し後の給水タンク(20ℓ)の処分に困るのでシュリンプは給水バック(3ℓ)で運ぶことにしました。

引っ越し前日

引っ越し前日の夜から水槽の魚やエビの梱包を始めました。まず、水槽のフィルターやヒーターの電源切り、水槽から取り除きます。レイアウト用の石や流木も併せて取り除きます。その後60㎝水槽の熱帯魚を掬い、飼育水と共に給水タンクに詰めます。その後にシュリンプを給水バックに詰めたのですが、思いのほか稚エビがかなりいたので掬うのに時間を要しました。給水バックや給水タンクには水草(マツモ)と酸素の出る石を同封し、翌日の荷物搬出の邪魔にならないように風呂場に退避しました。3月初旬の寒い時期でしたので水温が下がりすぎないよう浴室暖房を入れておきました。

その後に生体を掬い終わった水槽から飼育水をできるだけ抜きます。水を抜いてソイルと水草だけの状態であれば十分運ぶことができる重量になりました。本当は水槽を段ボール等で梱包するつもりだったのですが、時間もありませんでしたのでそのまま車に積み込みました。ただし、走行中に水槽同士が接触して破損しないように水槽と水槽の間には荷造りで余った段ボールをはさんでおきました。

荷物の搬出日

朝9時前から引越業者による荷物の搬出が始まり、11:00前には完了しました。その後に風呂場に退避しておいた生体を車に積み込み、12:00頃に引越し先に向かって出発しました。その日はあいにく高速道路が事故渋滞していたため、引越し先に到着したのは19:00過ぎなってしまいました。

到着後に水槽と生体を部屋に運び入れ、水槽の設置をしようと思ったのですが、ここで水槽台を他の荷物と一緒に引越業者に預けたことを思い出しました。荷物の搬入は翌日の10:00予定でしたので、少し心配でしたが、この日は梱包を解かずに部屋の隅に置いておきました。電気は通電していたので暖房は入れておきました。

荷物の搬出日

予定通り10:00頃から引越荷物の搬入が始まり、午前中には終わりましたので早速水槽のセッティングを開始しました。水槽台を設置して飼育水と生体を水槽に戻しました。2日間も梱包された状態であったにも関わらず、落ちた個体はありませんでした。生体と一緒に運んできた飼育水だけでは当然足りないので、残りは水道水をカルキ抜きして足しました。

しかし、ここでまた問題が発生しました。今回は千葉から名古屋への引越しでしたが、電源周波数が変わることを意識していませんでした。千葉から運んできた水槽のフィルターは50Hzだったため、60Hzの名古屋では使えませんでした。慌てて近所のホームセンターに水槽フィルターを買いに行く羽目になってしまいましたが、なんとか引越しは完了しました。

しばらく経過して

準備時間が足りなかったため、引越しはかなりバタバタしましたが、幸いその後も生体は元気に過ごしています。今回はたまたまうまくいきましたが、生き物を運ぶのですからもう少し事前調査を行い注意すべきであったかと思います。

水道水の水質についても事前調査が必要です。千葉の水道水は硬度高めですが、名古屋は低めでした。引越し時にカルキ抜きした水道水で大量に足し水しましたが、後日TDSを計測して硬度の違いに気付きました。

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